ミーハー主義。

エンタメ業界で働く私が、アイドル・テレビ番組・映画などについて書きます。

【2017年】今年一年間に起きたアイドルニューストップ10(地下編)

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Task Have Funの大活躍・終演後物販の兎遊の奇跡の一枚と解散・虹コンのディアステ加入など、大小含め様々な地下アイドルにまつわるニュースがありました。

この記事では、2017年に地下アイドル界隈で起こったビッグニュースを10つ紹介し、今年のアイドルシーンを振り返ってみようと思います。地上編は下記。

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※解散・脱退系のニュースは5つに留めています。

※スキャンダルは省いております。

 

1. 生ハムと焼うどん活動休止(4月)

ライブ中に挟む寸劇とアイドル然とせず本音で語るスタンス、そして「たまごかけごはん」などユニークな楽曲を持って、一年足らずでキャパ3000人の東京ドームシティホールまで到達した彼女たち。ですが、セルフプロデュースアイドルということもあり運営が立ち行かなくなって、断食(=活動休止)という結果に。

 

2. 武道館アイドル博開催(5月)

ライブはなく、全国各地のアイドルを1000人以上集めてそれぞれがブースを出して物販なり接触なりをするイベントが誕生。1円チェキやブルマ姿での接触、防護服のハグ会など奇をてらいまくった運営の姿に心を打たれることに。2018年も行われるのか楽しみです。

 

3. 彼女とデートなう に使っていいよが話題に(5月)

ぺろりん先生から始まった、彼女とデートなう に使っていいよというツイートが色々なアレンジを加えられて大きな話題となりました。ぺろりん先生の今年の活躍はみなさんが知るところで、インターネットのすごさを再認識させられるような出来事でした。

 

4. 清 竜人25解散(6月)

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(出典:清 竜人25、人気絶頂で解散宣言。型破りな活動をメンバーと回想 - インタビュー : CINRA.NET

一夫多妻制のメンバー構成で、猥雑なものからヒッピーな楽曲まで、唯一無二のコンセプトで階段を一気に登って行った清竜人25が解散しました。活動自体ツッコミどころ満載で清竜人が好きなことやっているなーという感じだったので、ファンもすんなりと受け入れました。

 

 

5. Dorothy Little Happy 復活(8月)

@JAMにてDorothy Little Happyが一夜限りの復活を果たしました。アイドルファンの多くが、今年のbest of エモいライブに選出するでしょう。2年前、5人のうち3人が卒業するライブの舞台上でメンバー間の口論が起きてしまった。その時の悲しみや嘆きを成仏することに成功しました。

「好きよ 好きよ デモサヨナラ」というドロシーファンが何度も聞いてきたその歌詞がグループに作用して、「オレモー」というオタクの声が涙声になるという自体に。

 

6. ラストアイドル誕生(8月)

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(出典:ラストアイドル|テレビ朝日

テレビという文脈では同じテレビ朝日系列で『ラストアイドル』という鬼畜オーディション番組が誕生。ASAYAN以来の正統派オーディション番組に胸が熱くなるとともに、挑戦者が元地下アイドルだったり吉田豪のジャッジだったりと、議論を呼ぶ展開も話題になりました。

この番組を通じてできたグループが来年どこまで活躍するのかが楽しみです。


7. アイドルお宝くじ終了(9月)

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(出典:アイドルお宝くじ | テレビ朝日

一方で、2014年からテレビ朝日系列で放送されていたアイドルの音楽番組がまた一つ少なくなることに。地下アイドルがテレビに出てパフォーマンスをするというのは非常に貴重だったので、シーンにとっては大きな痛手です。来年、テレ東の東京アイドル戦線がどれだけ踏ん張れるかが勝負所です。

 

8. #いいねしてきたアイドルとチェキを撮るが話題に(10月)

最初にこのハッシュタグを使ったと考えられる斉藤Kさんは500以上のいいねが付き、計算上は50万以上も使わなくてはならないことに。フォロワーが100人ほどでも数十のいいねが付き、アイドルという裾野が広がりすぎているというシーンを表すことになりました。

 

 

9 .天晴れ!原宿のオタク ピザ事件(10月)

ピンチケの巣窟現場である天晴れ!原宿のコンサート中にピザを食べるという事件が発生。かねてからリフトやサイリウム投げなど禁止行為が数多く行われていた現場でしたが、ピザというキャッチーさとも合間ってかなりの話題に。

つい先日、天晴れ!原宿の運営がリフト禁止を発表。アイドルとオタクの関係性を考えるトピックでした。

 

10 .dropから初期メンバー二人脱退(11月)

dropの初期メンバー、三嵜みさとと滝口ひかりが11月を持って脱退しました。地下アイドルに通っててdrop知らない人はモグリってぐらい有名なグループの、最人気メンが卒業するという衝撃。各所から上がる「冗談じゃないよ」の声。脱退を発表した時、オタクにもアイドルにも激震が走りました。

その後は新メンバー4人を迎え、dropからナナランドにグループ名を変えて再始動しました。

 

総括(シーン振り返り)

このように2017年に起きた地下アイドルのニュースを振り返ってみると浮かび上がってくるアイドルシーンの現状が分かります。

まず明らかなのが、アイドルグループは飽和しているということ。生うどんや清竜人、そしてメジャーで今年一気に売れたBiSHなど、今までにはなかった革新的なコンセプトがないとなかなか上には行きづらい状態にあると言えるでしょう。「ラストアイドル」はそういう意味で、画期的なオーディション形式を取ったため注目が集まりました。画期的なコンセプトを求めるあまり、強い下ネタに走ったりアイドルに大きな負担を強いるものだったりと難しい部分が露呈することもありました。

また、アイドルの裾野が広がりすぎた結果、悪い大人や覚悟のない大人が行う運営のひずみが出た年でもありました。11月に元アイドルが事務所を提訴したことを始め、ツイッターでも運営の悪口を言うアイドル、アイドルの悪口を言う運営が散見されました。

何はともあれアイドルシーンは資本力のあるメジャーと画期的なコンセプトを擁するインディーズに一度落ち着きを見せています。

来年度の注目は、グローバル・配信をどう活用しそうかになってきそうです。オリンピックもグッと近づきますし。楽しみな一年ですね。

 

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