テレビやCM,音楽のミュージックビデオなど、様々な映像を目にすることがあります。アーティストやクライアントなどと相談しながら映像を監督し制作していく人を映像クリエイター、または映像作家や映像ディレクターとも呼びます。
この記事では、新進気鋭の今知っておきたい有名映像クリエイターを8人紹介していきます。20代・30代の若い方中心に上げてみました。
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アイドルのMVで有名な映像作家・クリエイター8人をまとめました
1.山田健人
(出典:Creator's file アイデアの扉 あらゆる人生経験を昇華し、 「映像」をポップな存在に。 | News&Topics | Pen Online)
1992年生まれ。若手では今いちばん来ている映像クリエイター。「dutch_tokyo(ダッチ トーキョー)」と名義で活動しています。「yahyel」というバンドでVJ(ビデオジョッキー)も務めています。中学から慶應の付属校出身で、中学ではプログラミングにハマりアプリのダウンロード数で全国20位を記録。高校ではアメフトに没頭し、U-19日本代表に選ばれ、大学から映像制作を始め有名になったというスーパーキャリアの持ち主。
うっとりするような世界観を作り、その世界に引きずりこんでしまう作風が特徴。光の使い方が抜群にうまいです。ネオンサインのような光もあればモノトーンに照らされる光の使い方もあり、神秘的な表現を可能にしています。
主な代表作
Staytune/Suchmos
忘却 featuring KOHH/宇多田ヒカル
Yogee New Waves 『World is Mine』や米津玄師 『Orion』なども手がけています。
2.寿司くん
(出典:koyama takuya(寿司くん)WORKS | diffusy)
1992年生まれ。大阪芸術大学芸術学部映像学科出身で、在学中に作った短編アニメ「寿司くん」がyoutubeで話題になり、グッズやDVDも売れるほど。ヤバいTシャツ屋さんというバンドのギター・ボーカルでもあり、その時は「小山拓也」名義で活動中。
ミュージックビデオあるあるを歌にした岡崎体育『MUSIC VIDEO』では文化庁メディア芸術祭新人賞も受賞。ヤバTの曲もそうですが、ちょっとシュールでユーモアあふれる制作をする方です。『MUSIC VIDEO』はもちろん、ヤバTの『ウェイウェイ大学生』などあるあるの曲が多いので、共感されSNSでバズることも多いです。
主な代表作
MUSIC VIDEO/岡崎体育
カセットテープとカッターナイフ/みるきーうぇい
3.加藤マニ
(出典:加藤マニ氏「α7Sたった一つで年間50本ものMVを量産する男」 | α Universe | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー)
1985年生まれ。早稲田大学川口芸術学校出身。web制作会社に勤務するかたわら副業で映像制作の経験を積んだのち、2012年に独立。年間50本以上MVを制作するにも関わらず、企画・撮影・演出・編集まで一人で行うバイタリティの持ち主。
加藤マニのすごさはどんなバンドのMVでも、バンドの世界観を伸ばしてあげるようなMVを作れることです。キュウソのような騒がしいバンドもやるし、童貞が好きな青春パンクもやるし、時にはアイドルもやる。その幅の広さが彼の一番の魅力です。
主な代表作
ファントムバイブレーション/キュウソネコカミ
寝てらんねえよ/忘れらんねえよ
4.二宮大輔
(出典:【MV秘話】Da-iCE「エビバディ」のMVを手がけた奇才・二宮大輔監督に、撮影のエピソードを聞いてみた!!|avex management Web)
1982年生まれ。東京ビジュアルアーツ出身。avexに9年間在籍した後、2011年から独立。安室奈美恵や浜崎あゆみ、三代目JSBからKis-My-Ft2、SMAPなど超有名アーティストのMVを作ってきました。ジャニーズではMVの他にも、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンやUHA味覚糖のCMも手掛けています。
長年avexという大きな会社だけあって、スケール感がある世界を作り出すことに長けています。また。CGを使わず実写で迫力のある映像を多く使うのも彼の特徴です。
主な代表作
Big Boys Cry/安室奈美恵
渋谷からPARCOが消えた日/欅坂46
5.牧野惇
(出典:シナリオアート×牧野惇が作った「ファクションワールド」とは? - インタビュー : CINRA.NET)
1982年生まれ。 チェコの美術大学UMPRUM のTV & Film Graphic 学科でドローイングアニメーションとパペットアニメーションを学んだ後、東京藝術大学映像研究科アニメーションコースに入学し、グラフィックデザインなども習得。
大学でパペットアニメーションを専攻しただけあって、モノに命を吹き込む映像を作ります。ササノマリイ『戯言スピーカー』はマッチ棒と箱でMVが作られていきます。ファンタジーだけど、どこか見覚えのあるそんな雰囲気が出ていますね。
主な代表作
戯言スピーカー/ササノマリイ
ヒカリノアトリエ/Mr.Children
6.山田智和
(出典:山田智和 | Twitter)
1987年生まれ。押井守監督とか岩井俊二監督に憧れて入った、日本大学芸術学部映画学科映像コース出身。映像作品「47seconds」がWIRED主催WIRED CREATIVE HACK AWARD 2013グランプリ受賞で頭角を現し、その後も様々な賞を受賞。
映画を専攻し映画も撮っているので、シネマっぽい表現が多いのが特徴。特に水カンでは被写体に合わせてカメラも動くトラッキングショットがよく見られますね。
主な代表作
アラジン/水曜日のカンパネラ
years/サカナクション
7.石田悠介
1984年生まれ。2006年にアメリカシアトルへ留学し映画の勉強をしたのち、2007年には経営学修士課程で神戸大学卒業。原宿にあるギャラリーVACANTの創設メンバーと親交があり、映像作家の道を歩むようになりました。たたき上げの環境でやってきたため、短編映画やMV,CMなど多ジャンルに渡る作品を手掛けています。
エレクトリックで注目のバンド、D.A.N.の『SSWB』のMVはとにかく音楽と映像の親和性が高く、見入ってしまう作品。石田さんは真夜中の雑踏や闇に消え行ってしまう様子を描くのが非常に上手い方です。
主な代表作
SSWB/D.A.N
Henkan/Bo Ningen
8.長谷川カラム
(出典:「若さを武器にするのはダサい」19歳、長谷川カラムが立ち向かう“プロフェッショナルの壁” | CAREER HACK)
1998年生まれ。現在19歳という超若手クリエイター。慶應義塾大学環境情報学部、いわゆるSFCに在学しながらフリーランスで映像制作の仕事を受けています。高校生のころから、下記で紹介する『山崎金属工業』の動画を公開し話題に。現在ではアーティストの音楽イベントの撮影や立命館大学のミスコンPRサイトなど、幅広く活動しています。これからが楽しみなクリエイター。
主な代表作
山崎金属工業
HiRAPARK & Rave Republic
ちなみに、カラムさんのほか水カンのコムアイや野田洋次郎、KREVAなどもSFC出身です。
まとめ
みなさんが見たことがあるような作品やMVはありましたでしょうか。どの方も大学での専攻などルーツをもとに素晴らしい作品を生み出していることが分かりました。MVを見て、映像クリエイターの思いも分かるようになるとさらに作品をたのしめるようになるかもしれませんね。